Pick-up on Noon Street 2.
 
 
 
■ ハード・ボイルド小説の極意というのは、殴られてからである。
 美人だが性格の悪い、厄介の塊のような妙齢に騙されてからである。
 作者によってその対応の仕方には独特の流儀のようなものがある。
 
 
 
■ プロットそのものよりも、その周辺のどうでもいいところを読み込む、なんてことに誰もが一度は陥っていくもので、中年を意識した5年や10年、探偵や冒険小説を読みふける男たちは多い。
 
 
 
■ 私はといえば、彼らの足許にも及ばなかった。
 パソ通の時代から、データーベースを構築しているような彼らもいて、懐かしい「桐」というソフトの利便性を語っていた。