壊れかけのRadio. 
 
 
 
■ いつだったか、少年をふたり車に乗せていた。
 訳アリである。
 少年にはベルトをしてもらい下道を走った。
 また抜かれたよ、と幼い方に言われるのだが、ひとを乗せた時はスピードを出さないものだと答えた。 
 
 
 
■ 途中、氷のアイスを各々買ってやる。
 こぼすんじゃないよ、と念を押す。こぼすんだけど。
 彼らは寝てしまい、私はナビの画面を触っていた。音を選ぶためである。
 ランダムにしてみると少し高い声があって、困ったものである。