七月入。 
 
 
 
■ 場末というのは、要はぼったくるところである。
 ここぞとばかりに金を落としていっていただこうという心根が、隅々まで行き届いているところである。
 何処であれ、観光地の寿司屋やスナックがそれに近い。
 これ、酒の中身違うでしょ、と言えない雰囲気が全般に漂っていて、カラオケを勧められたりもするのだが、さて一曲いくらに付くのかが分からない。 
 
 
 
■ 幸いにしてというかなんというか。
 私はそのようなところで過分に理不尽な目にあったことはほとんどなく、つまりは無駄だなと思われていたのかも知れなく、それには結構な含みがある。