牛のキンタマ。
    マルヤケだ。 
 
 
 
■ 耄碌したので前に書いた緑坂を覚えていないのだが、ま、そういった按配である。
 あるとき都内の隅っこで、座敷犬を連れた妙齢というかなんというかとすれ違った。
 中ほどなのか本格派なのか、一見判別がつかない。
 ダイエットなんとかというコーラの空き缶を植え込みのところに捨てている。
 飲み残しだろうか、お行儀が悪い。 
 
 
 
■ 私はコイン・パーキングに戻った。
 967の右ハンのカブリオレがいて、お、と思ったのだが、でもやっぱりこのダッシュのデザインは過剰かなという気がした。
 車を出し、すこしいくとスーパーらしきものがある。
 さっきの犬を連れた彼女が、こちらを向いて焼き鳥を頬張っている。
 案外若い。