無駄の翌日。
■ その日はそれで終わる。
次の日だったろうか。わからないが、車を移動させるとすこし気づく。
まだ時間あるかな、とそのまま首都高に乗った。
踏むと3000でオイルを換えた後のような感じである。
詰まっていたんだね、と思いながら速度計の針が超えないよう心がける。
いつもより下を向く時間が多い。
■ 首都高は街灯がまばらである。
お台場へ抜ける橋の上で、ちらりと横を眺めると、それは確かNYの夜景によく似た、それでいて何処か本質的に違っている光景が広がる。
速い車がいて、後ろから注意深く様子を伺っていた。
何故速いかと分かるかといえば、車線変更に無駄がないのである。
そう思うと彼は、左によった私を認めてから、一気に加速していった。
コルビーのOHV。テールが四角いそれではない。