さらば冬のかもめ 3.
■ ニコルソンの映画の原題は「The Last Detail」1973年公開である。
アメリカン・ニュー・シネマと分類されているものだから、しばらく遠ざけていたところもある。そうはいうものの、二番館か三番館。金もなくうろつくしか能がない若造の頃、独りで眺めた覚えがある。
この映画は、女というか妙齢と見ても仕方がない。
■ 演技のことはさておく。
絵的に良いのは長距離バスだったり、ワシントンDCのバーだったり、うら寂しいホテルの一室で男三人が酒を飲み、それからいたしかたなく眠る場面だったりした。
ニコルソンは当時いくつだったか。まだ髪の毛はあったが、少しべったりしていて、裸になれば既にして腹の辺りがダブつき始めていた。
胸の肉もやや落ちている。
ネイビーに入って14年過ぎた下士官という設定だから、役の上では30代前半か半ばというところだろう。