音もせできて濡れかかる。
 
 
 
■ 揺れてばかりいて困るので、「玉の井」(自由国民社刊)という本を捲っていた。
 著者は弁理士の方らしく、膨大な資料を綿密に調べ上げている。
 ほとんど辞書と言っても良いのだが、中に洗浄器の話があった。
 ええと、ここはお子さまブロックされていますよね。PTAと。
 つまりまあ、海外にいくと時々出くわす、まか不思議な公園の蛇口みたいな形をしたものである。
 それが木造の階段の下あたりにあると。
 
 
 
■ 戦後間もない頃、坂口安吾は確か「東京パレス」というルポを書いていた。
 いわゆるそういった場所で、ひんやりするということを指摘していたのは誰だったか。