黙ることについて 2.
 
 
 
■ 海外の新聞社のサイトを覗く。
 これは定番の技である。
 昔、読売大阪本社のサイト、そのアート・ディレクションとデザインの概要を担当したとき、内々にそうした依頼があった。イメージとしてあんな感じで、格調高く。
 そんな按配である。
 ここから、フォントやデザインの話に流れてもいいのだが話は逸れる。
 
 
 
■ 海外の新聞社のサイトでは、例えば遺体の写真が載っている。
 これとは別に「死者が語る戦争」という本があるのだが、そこには無惨な姿が載せられていて、私は図書館などで借りて眺めた。勿論子どもには見せられないが、これを置くべきだと選択した司書の方の選択眼はある意味で公平だろうか。
 戦争写真の最古のものは、アメリカ・メキシコ戦争のそれだというが、それより後、南北戦争の際に膨大に撮られたものが一般にはより有名である。