泣くのは女房のわたしだけ。
■ 満足いくものばかりではないのだが、恐山のシリーズも60を超えた。
超えたから偉いかと言えばそういうこともなく。
ところが、またエライんだと自画自賛する側面もなきにしもアラズ。
若い頃、やや無頼というか不良の道に片足を突っ込んでいた方々にはお分かりだろうが、喧嘩であれ勝負事であれ、常に勝ち続けるという訳にはいかない。
必ず負ける。全勝というのは絵空事なのである。
■ となると、どこで負けておこうかという発想になる。
阿佐田哲也さんに「Aクラス麻雀」というマニアな本があるけれども、その前半1/3は半ば人生論と読んでもおかしくはないコクに満ちていた。