セカンドで尻流す車。
■ 古いCGを眺めていると「いつものコーナー」というところでBMWの745が尻を流していた。おそらくは箱根である。
首都圏の車好きというか、雑誌の方々はそこを主な仕事場にしていた。
私は峠をどうこうという年齢でもないので、西湘あたりで引き返すことが多かった。
BMWを操っているのはYさんというモーター・ジャーナリストである。
同じくQさんという方もおられ、どちらの文章も署名を見なくても一読判別がついた。
■ 80年代後半から90年代初め頃までの車雑誌は私には面白い。
もっと面白いのは60年代後半から71-2年頃までのそれで、赤軍の事件とオイル・ショック後の数年は谷間である。
L型の280Zがあそこまで遅いとなると、バイクで言えば400のツインでかもれた。
■ 今の車は、どうやっても尻は流れないようになっている。
私が乗っているものも微妙な介入が入り、一瞬ずるっといった辺りで燃焼を制御する。雪道でどうかは試したことがない。
トランクが下がった745がカウンターを当てるということは、ひとつふたつ前のセルシオが尻を振っているようなもので、それってまぁ今の方々には理解されないかもしれない。