40で楽しい車。
■ いや年齢のことじゃなくて、速度のことである。
例えば夜の公園にいくとする。首都高速に乗るまでもなく、芝浦辺りから橋の下を通り、潮風なんとかという辺りで缶コーヒーを飲む。
ここ数年すぐ傍に警察署が出来たので、巡回が煩いといえば煩いが、まあ安全だと言えばそうだろうか。
週末になるとよく単車乗りが集まっていて、地べたに座り込んで運河を眺めている。
私も似たようなことをしていたので、なんとも思わない。
向こうは、こちらがヤローというか男が1人もしくは2人なので、棘のある視線を投げかけることはない。大体が車を見ている。
携帯灰皿に煙草を1本。または2本。
向かい側にある黄色いクレーンが動いたり寝込んでいるのを眺めている。
■ 何をしているんだろうな。
と言えば、風に当たっているのだろう。
乗る車は違い、助手席も異なるけれども、そんなことばかりやっていた。
ここからは夜景がどうだこうだ。
そんなロマンチックなものじゃないのだが。