津軽正調じょんから節。
■「じょんから」か「じょんがら」かという議論があるという。
「ねぶた」か「ねぷた」かという話にも似ているが、高橋竹山さんのCDには「じょんから」とあるのでそれに従うことにする。
津軽の代表的民謡。
三味線の世界では「いろは」のようなものだとされていた。
■ 明治以後、口説節が影響を与える。
大正・昭和に入って、ほとんど正調を意識させないまでに変化し、三味の音も変わっていく。これが「津軽新じょんから節」で、今聴くとなかなかダイナミックである。
打ち寄せる日本海の波のように、そこを踊りながら歩く男女のように。
どこか不思議な色気がある。