幻燈 3.
 
 
 
■ 雪のない頃、青森の先まで飛ばすには、この辺りが一番いいような気もする。
 誰かに運転してもらってである。
 1年で3万や5万を走るという写真家を知っているが、その方は断じて国産のあるところのものだと主張されていた。電池が重く、その分減税もあったのだという。
 排気音が煩いとロングは疲れるから。
 確かにそうである。