無頼めぐって 2.
■「クラクラ日記」という、安吾の奥様、三千代さんの作品がある。
20代終わりか30代初めの頃、文庫になったそれを始めて読んだ。
棚のどの辺りにあるのかが分からない。誠に申し訳ないのだが、仔細は省かせていただく。松岡さんの「千夜千冊」を参照の程。
■ ある種、母性なのだとおもう。
母性というのは複雑なもので、あるときは息子を殺し、あるときは抱え込む。
例えば「日本共産党ナントカ」を書かれたダンディでさっぱりしたある方は、奥様がやはり銀座で店を経営されていた。