腐りかけのシャマル。
 
 
 
■ 始めから腐りかけている車というのがあって、一時のマセラティなどもそうだと言われる。
 端正なスタイルをしているのだが、ボルトやパッキンの材質が工業製品以前で、よく分解しないものだという話を聞いた。
 維持そのものが厄介なお姐さん数人分くらいだと言われ、例えばそれでスーパー銭湯辺りに乗り付けるのは至難のワザである。
 タオルをエコバックに入れ、降り立った時に似合うかどうか。
 こちらの心根が問われるのである。