朝花夕捨 2.
 
 
 
■「朝花夕捨」というのは魯迅の作品である。
 日本と中国、または半島というのは、近いが故にとても波のある、ある意味で屈折した歴史とその感情を共にしてきた。
 甘粕大尉という歴史上の人物がいるのだが、幸徳秋水の一家を絞殺した後、なんのせいか満州映画の実質的責任者となった。
 満映というのは、少しはみ出た自由主義的傾向の監督を多く使った。
 内田さんなどがその代表だろうか。
 
 
 
■ ここで拙作「夜の魚 外灘」の話に流れてもいいのだが、さておく。
 上海には何度も行った。
 古い友人が、リニアモーターから見える高層マンションに現地法人を持ってもいる。
 遊びにこいよと誘われたのが、果たしていない。