オロロンバイ。
■ 梅原猛さんの「日本の深層:縄文・蝦夷文化を探る」(集英社文庫)を読んだ。
昭和58年、元は別の出版社から出されたものである。
ある意味で問題作とされているのだが、その感じは分からないでもない。
いくつかとても文学的な表現があって、梅原さんが詩人だと評されるのはもっともだと思える。
太宰の「津軽」、または梅原さん青春放浪期に読んだ坂口安吾などについて触れられた部分は、思わずにやりとしてしまう。
二言目には「公務」という単語が出てくるところも、すこし感じがある。