長い旅を続けていると、何処なのかを忘れる。
     夢も古びてくる 3.
 
 
 
■ 旅先の宿か、あるいは知らない土地の高速の上でか。
 ここで何をしているんだろうという気になって、すこしも進歩がない。
 かさぶたのようなものが剥がれかかって、廻りは雪である。