山姥。
 
 
 
■ 童話を眺めていると、くりかえし山姥が出てくる。
 柳田さんの「遠野物語」にも記述はあって、彼ら彼女らは化けたのだが、おそらくは飢餓と関わりがある。
 ドーミエだったかゴヤだったかに「わが子を食らうサトゥルヌス」という油絵があるが、子供心に怖かった。
 怖いものを、ずっと眺めていた覚えもある。