エゴイスト 2.
 
 
 
■ 編集の妙齢が置いていった雑誌がその辺りにあった。
 いわゆるお水というかアゲハというか、髪を逆立てた若い女性のお話である。
 彼は事業本部長。
 とか、こちらも髪を逆立てている。
 一時六本木の辺りでフェラリの空吹かしをしていた連中がいて、おまえそれ、厚木246でゼファー焼きつかせてただろう、と私は思った。
 すこし前なら、FXかペケジェイである。