三人吉三、因果の理。
■ なんのせいか、時々古典と呼ばれるものを引っ張り出して捲っている。
せんだっては河竹黙阿弥「三人吉三廓初買」
なかなか骨の折れる本で、数頁捲っては溜息をついて元に戻す。
「浮世床」あたりだと、先達のコピーライターの方々がよくなぞらえていたもので、戯作そのものではあるのだが、黙阿弥のそれは奥にこくがありすぎる。
■ 双子の男女は忌み嫌われる。
なぜなら終いに睦みあうからであると。
そういった伝承が我が国には暫くあって、この作品もそれを下敷きにしたものではあった。
確かどこかの国の王室関係のジャーナリストの方が、それに類することを本にされていた。
それも困ったものなのである。