「緑色の坂の道」vol.4321 女人返し 2. ■ 北へ向かう山はどことなく黒い。 空も、時々置かれている薄桃色の山桜も、ここは違う国だったのだよと言っているかのようである。 神様が違う。 春の匂いもそうである。