日の移ろい。
 
 
 
■ 島尾敏雄さんの日記文学の傑作である。
 緑坂には何度も書いた。今、結構な厚みのあるその本がどの辺りにあったかと書棚を眺めたが、眺めただけである。
 このタイトルも非常に優れたものだ。
 例えばこの季節、何度か口にしてみるとゆっくり滲んでくるものがある。