場末にいすぎた 5.
 
 
 
■ 場末とは土地柄のことではなく、精神のありようのようなものである。
 これを自分らしく保持するのは、かなり厄介な作業である。
 もともと自分なんてものは相対的なものでしかないのだが。
 退屈しのぎに、男たちは車をいじる。
 酒や煙草やシガーにカメラ。
 ゴルフとなると半分は仕事絡みなのだが、それぞれにドラマのようなものがあって、それなりに流儀というか傾向のようなものがあるようだった。