夜のかたまり 2.
 
 
 
■ 自分の裡にある理不尽なものをどう処理しようか。
 というのが、例えば少年期から青年期にかけての隠されたテーマだとする。
 それを実装していくのが、いわゆる中年になってからで、叩きのめされたり追い込まれたり。
 いずれにしても一度負けてから始まるのがこの世界である。
 負けは何度も続いて、それが癖になることもあるようだ。