風呂について ツー。
 
 
 
■ 伊豆のあるところで、夜遅く風呂に入っていた。
 様々なカラクリはないが、渋めのお湯と湯船の風情である。
 暫くすると、さっきフロントにいた初老の男性が入ってきて、ああここは住み込みであるのかと理解した。
 当たり障りのない、そうでもない会話を二言三言。
 いい風呂だね、とは言わない。
 彼は勤めているからで、もしかすると管理室が地下の辺りにある。