FUCHS TITAN SUPERSYN SL.
■ 車の世界は、ある一定のラインを超えると、ほとんど単車乗りの世界と変わらなくなる。
BASのゴールドスターなど、まず見ることはないが、もしそれが首都高の一号線、羽田トンネルの辺りを下っていたら、私は窓を開けてその排気音を聞くだろう。
暫く付いていくかもしれない。
川崎のW1Sも同じことで、今走っている個体はヘッドを無鉛対応に換えたそれである。振動でエア・クリーナーが落ちないよう、特殊な接着剤を塗っていても不思議ではない。
■ 今の化学合成のオイルは相当よくなっていて、0W-50とか5W-50を使うとエンジンが軽くなる。エステル系だと尚のことだが、その分耐久性は落ちてしまう。せいぜい3000が寿命だということも多い。
また、乗っても乗らなくても、6ヶ月に一回はオイルを交換した方が車には良いものだとされていた。メーカー指定が例え1.5万キロだとしてもである。
道楽で乗っている場合、実際は季節ごとということになるわけだが。
■ 私は湾岸の外れから海の方角を目指した。
ちょっと確かめるようにアクセルを踏む。