絹の夜。
 
 
 
■ この季節、会合が多い。
 無駄といえば無駄であるし、そうでないと言えばそうでもない。
 私は黒か紫系統のネクタイが好きで、時々締める。
 タイピンは大体席の途中で外す。
 場に応じて時計も、滅多にすることのない革ベルトにしたりして、これでも気を遣っている積りであった。
 
 
 
■ 先日は話を聴いていたらくたびれてきたので席を外した。
 担当者というか、そういった役目の方に許可を得てからである。
 どちらまでゆかれるんですか。
 と、午前中は不機嫌そうな妙齢が寄ってきたので、車だろうかと思った。
 いやいや場末まで。