糸の月 2.
 
 
 
■ すこし歩いて地下に降り、車を探してうろうろした。
 上着を後部座席に放り投げる。
 昔、車なんてどうでもいいやと思っていた頃、それは今でもそうなのだが、そこには三脚やら資料のバックやらCDやその他大勢が山になっていた。
 気分はNYで眺めたショックの抜けたOHVである。
 たまには洗いなさいよ。
 雨降らないかな。