物語と瞬発力。
 
 
 
■ このところ企画書ばかりを書いている。
 ひとつ事案が終わる度に、紙袋でふたつみっつの書類が出る。
 こうした裏話をしても仕方ないのだが、話は文脈についてである。
 
 
 
■ 例えば前の緑坂.3789 のようなものを書く場合と、比較的長いもの、ボディコピーや上記企画書その他とでは、書き方もその思考方法も違っている。
 分かりやすい例で言えば、一枚の写真単体は、例えば、動画や映画とは全く異なる文脈・コンテクストの中にあって、動画をスチルしたからといって単体の写真そのものにはならない。その逆もしかりである。
 
 
 
■ この切り替えが結構厳しい。
 プロの方々はそれぞれ独自のセオリーを持っている筈である。
 講演が得意な方。全ての資料を突っ込む方。
 印象的なフレーズをいくつも組み合わせることで、何時の間にか煙に巻く方。
 過去のセオリーは確かにあるのだが、それを少しだけはみ出すことで個性だと分かる。
 その方の作品だと知れてゆく。