二丁拳銃のテーマ 5.
 
 
 
■ 例えばこの「序」は、初め緑坂のひとつとして書かれた。
 読者の一人が、これはまるで小説の出だしではないですかと指摘した。
 ならば小説にしてみようかと、後先を考えず続けてみたのが一部だった。
 思うことは色々あるのだが、今読み返しても個人的に嫌いではない。
 雨上がりの埠頭の空気のようなもの。
 そんなものが、分かるひとに分かれば良いのだと思っている。