海沿いの雲 2.
 
 
 
■ 友人には車好きな奴らがいて、坂道を下った辺りにある店で時々顔を見る。
 皆かなりの大人なものだから、一週間交換しようぜということも、時々はある。
 ほとんど単車のノリなのだが、相手のことがよく分からないと、例えばバイク、単車というものは跨らせるだけでも嫌なものだった。
 
 
 
■ 彼の会社のハイエースなどは助かった。
 返す段になってガスを入れると、オイルが半分も入ってないですよ、とか言われる。
 それじゃ足しといて、と、2リッター入れてもらった覚えもあった。
 彼の会社は上海辺りと貿易をしている。
 埠頭にある倉庫前コンテナの傍で、握り飯とペット・ボトルの茶を飲んで海を見ていた。