ドウシタラヨカロー。
 
 
 
■ 語尾を延ばすようになったのは、伝染した方々がメールや会話で使い始めてからである。
 それが妙齢にもうつる。
 赤坂もしくは青山の裏手、場合によっては大手町界隈を歩きながら、あ、終電ねえや、ドウシタラヨカロー。
 Tバックずれちゃった、ドーシタラヨカロ。
 など、活用形が生まれた。
 ほとんど知ったことではない世界である。
 
 私は別名フケの北澤と呼ばれているので、そういう気配を察すると、ちょっと煙草買ってくらあ、と路地を曲がってそそくさと去るのである。