角のポケット。
■ 調べ物などをしながら、緑坂を書いている。
夜になってすこし体内電池が復活し、机の中に潜んでいた角のポケットを取り出している。
夏にクルセーダーズは暑苦しいが、ジョー・サンプルだけだとそれ程でもない。
プラスッチックのコップをなくしたので、瓶の口に唇を近づけて嘗める。
生理痛の薬飲んでいて、いいのかこれで。よく分からない。
■ 緑坂というのは、原則としてコメントもTBもつけていない。
ブログではないじゃないか、という声が一般的だろうが、そういう意味では確かにそうである。だが、ブログというのは元々システム的に出来上がったCMSを基本にしていて、どういう使い方をしても問題はない。RSSなどは付随機能である。例えば携帯電話には様々な機能が付いているが、その全部を使っているのは中学生くらいなものだろう。それと類する。機能はあっても使わない。それで十分なのである。
暫くネット上で旅をしているあいだ、そのためのブログを適当に作成した。
無料のそれは五分もあれば出来る。満足はゆかないもののいくつかのデザインも選べた。ある面では Movable Type よりも便利なところもある。そして致命的に不便なところもあるのだが、それは商売である。
今やネットでブログを作成し、あちこちとやり取りすることは最も安価な娯楽になっている。
■ アクセスを稼ぐこともある程度は簡単であった。
TBと取り上げる題材、それからその書き方によるのだ。
例えば主要各紙の社説に対して、毎日コメントをつけてゆくようなやり方もあって、一定の年齢層からするとそれもやや知的にはみえる。書評も同じである。
「ブログ界にとって」という定形の言い方もあるが、どうも私には最後の処で馴染まなかった。無意識の文壇ごっこにしか見えない。
基本的に文章を書くということは孤独な作業である。
友好的なコメントがあるから励まされるというものでもなく、アクセスがあるから優れているとも限らない。
そのことを忘れると、いずれどこかで本質から逸れてゆく。
例えばの話、アダルト系のアクセスは一桁違うのだが、それがどうしたと男達は済んだ後からおもうはずだ。