花影。
 
 
 
■ このところ、ゆっくり眠れない日が続いている。
 そのくせこの時間までPCを眺めているのだから、いたしかたない。
 〆切があれこれあって、それを送った後だからだ。
 正月に飲もうと思っていたウィスキィを暫く前に開け、三杯ばかり嘗めていると45%だった。
 
 
 
■ ネットという世界では、例えば全人格的なものが滲み出る。
 それは文章の柄の悪さと品のよしあし、であったり、Webカメラの音声からくる向こう側の印象だったりする。
 声について言えば、これはこちら側のひとの声。
 それは向こう側のひとの声。
 というのが、始めてかかってきた電話などで俄かに伝わってくることがある。
 ではネットで散見する文章はどうかというと、ひとつの定型の中に入った安い物語であることも多い。つまりは同じことなのだ。
 
 
 
■ まともに桜の下に立たず、今年も終わった。
 それで良かったのかも知れない。
 立っているとどうにかしたい気になるのだが、何処からくるのかが分からないでいる。