浅い夢 4.
 
 
 
 
■ 男の人生というのは、半ば夢から醒めることで始まるようなところがある。
 なるほど、そんなものか。
 と、分かったような思い上がった気分になる。
 ところが物語には先があって、そこからをどうしのぐか。
 ペルノーの水割りと辛いシガー。
 適当に喋るソムリエ。すぐに消えるマッチ。
 ドウシタラヨカローと06年。