ややや、のはなし 2.
 
 
 
■「ややや」というのは、相撲の休場の印である。
 吉行さんに「やややの話」という名随筆があって、やる気があるのかないのかの虚実をやや投げやりにしかも緻密に、日常の中で作品化していた。
 
 
 
■ 年がら年中あれこれするというのも、どうも品のない話で、車なんて少しくらい汚れていた方がいいんだという説に私は組するものである。
 精一杯がんばってしまうと後が続かないものだが、この辺りのメリハリは何度か恥ずかしい思いをして習得するようなところがあって、つまりはまあ、よく使い込まれた道具の世界であろうか。
 なんのことやら。