漠然とぼんやりする能力。
■ この17日前後というのは、短いタームではあるけれど、歴史のひとつの曲がり角であったという気がしている。
ニコンが銀塩カメラを縮小。
それからヒルズの事件で、その後にはコニカミノルタがカメラやフィルム事業からの完全撤退を発表した。
考えてみれば私もコニカミノルタで「甘く苦い島」を販売していたのだから大騒ぎの筈である。
■ 守秘義務という訳ではなく、とりあえず仁義というものがあると私は勝手に思っている。よって、今の段階で仔細は書かないことにしよう。
それよりも、彼や彼女はどうするのだろうとお人よしのことを考えた。
■ 麻雀放浪記の作者、別名、色川武大さんに「うらおもて人生録」(角川文庫)という本がある。緑坂にも何度も出てくる。
子供のいなかった色川さんが、50歳を過ぎて若いひとたちに分かりやすく語ろうと試みた、読み返すとなかなかコクのある随筆集である。
私は色川さんと等しく、どこか列の外にいた不良だったので、書かれていたことは身に染みた。
大事な時にチャランポランになること。という一節があって、この按配はよく分かる。 突っ込み過ぎない、更に追い討ちをかけないという説明があるのだが、ま、そこは流れで。