いつのまにかそこにいて。
 
 
 
■ 冬鳥が枝にとまっている。
 私は〆切前の原稿を漠然と眺めている。
 夜にはすこし撮影にゆかねばならない。
 カメラバックの整理がまだだ。
 
 
 
■ 一定の年齢までそのやり方できて、それが次第に旨くゆかなくなるということがある。
 身近にいくつかそういうものを眺めていると、歳月とは残酷なものだなと考える。
 例えば、ミニスカートの似合わない女性経営者に会うことがあるが、ひとつの価値観にまっすぐに従って居心地のいい場所を作ってきたのだろうと考える。
 日吉坂の界隈には、そのような方が集まるサロンのようなものがあり、誘われるのだが果たしていない。