アキラ 16.
 
 
 
■ 深夜、思い立って首都高速に乗った。
 これから、どこへゆこう。
 大体港の方向へ流れる。
 日曜の午前2時となると、中華街は大体閉まっていた。
 一軒だけ空いている店を覗くと、威勢のいい兄さんたちが酒盛りをしていた。
 あんたのくるところではないよ、と振り向かれたので戻ることにする。