矢印ひとつ。
■ PAD「甘く苦い島」のサイトを作っていて、その矢印に悩んだ。
ヨゼフ・ミューラー・ブロックマンという、デザインの大家がいたけれども(96年没)、ブロックマンが作ったスイスの鉄道標識、その矢印を一時間ばかり眺めていた。
その後、半日ばかりPC上でじたばたとしてみた。
構造的に分解してみようとしたのである。
■ 結果、そのバランスについては理解する。
成程、このように作ればいいのかということも朧気ながら分かったような気になる。
ただ、完全に模倣するには、三四日はかかるだろうということも深夜4時半くらいにはわかってもくる。腹も減る。
模倣したからといって、それをそのまま使える訳でもない。
ここで私は、戦時下の大量兵器生産の思想に立ち戻り、手持ちの部品の中からいくつかを組み合わせ、現在のものを30分で作った。
単純な形態と視認性。
もうひとつは、目立てばいいからといって、あざとくならないよう心がけたつもりである。
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■ ブロックマンの矢印がどのようなものか、興味のある方は書籍で調べてください。
昨今、多くのブログでは、本の表紙やその他を比較的野放図にスキャニングしたり携帯カメラで撮影し貼り付けている。
が、これらは例えば表紙デザイナーの著作権侵害である。どうしても引用したいというのなら、クレジットを入れるのが仁義でしょうね。
最近はデザイナの名前が書籍に記載されていることも多い。
その意味で、今一見盛況を呈しているかのようにみえるブログの一部は、実は拾い集めてきたもののコラージュに過ぎない、という見方もできる。
他のイメージの流用という意味では、POPアートのウォーホールのように、そこに新しい意味を付与できたかといえばそこまでには至らない。
ウォーホールも著作権侵害で多額の賠償金を支払った訳なのだが、そのことはあまり知られてはいないようだった。