虹の楽園。
 
 
 
■ ある世代の、ある階層の、その中の余所者の方にはお分かりだろう。
 ジョー・サンプルの定番である。
 
 
 
■ 暫く前に緑坂に書いた医者の友人が、サンプルのファンだった。
 知性的な黒色という、JAZZの世界には面白い階層分化があり、白くなりたがる黒色や、白いものよりも明晰な彼らがいた。
 その反面、白くて中産階級であることを恥じた彼らは、路地裏の文化に溺れてゆく。
 それはコミューンであったり、その先のドラッグであったりもした。
 ここで思い出すのが、ヘンリー・フォンダの娘と息子なのだが、果たして彼らは父を超えられたのだろうか。
 分かりはしないが、つまらないことに今の大統領もそれに似ていた。
 それでいて、帰依するものが原理主義だったりもする。