忘れて勉強せどりっく。
 
 
 
■ 星野さんは作詞家として名実ともに大家であって「三百六十五歩のマーチ」「男はつらいよ」「アンコ椿は恋の花」「夫婦坂」などなど、などなど、ここに書いても仕方がない程の膨大なヒット曲を作詞されている。
 若い頃、演歌というものをなんとなく敬遠していた私であったが、考えてみるとそれは単に精力が溢れていただけであって、思想的にどうこうという判別はつかなかった。
 通俗と呼ばれるものの強さというのは、ある種のルーティンもしくは刷り込みである。 白秋の歌も、字面を眺めてゆけば通俗の極みに似ている。