柄と品。
 
 
 
■ という言葉があって、ある種座右の銘にしている。
 と、銘とかいう単語が出てくるところが既にして野暮ではあるのだが。
 柄は少々悪くてもいい、が品性は悪くなるな。
 と言ったのは小津監督だったろうか。吉行さんも言っていた。
 
 
 
■ つまりまあ、なんと申しましょうか、眼の前にすぐに儲かるようなカラクリがあったとして、それに飛びついてはいけないということなのだろう。
 こっちおいで、と手招きされて、暴力バーに吸い寄せらるようなものである。
 やや違うな。