余所者。
 
 
 
■「ドリームランド」と題した緑坂を読んで、これはなんのことかわからないという指摘を何通かもらった。いわく難解であると。
 ただ、一通り無駄な時間を費やしてきた人にはすぐに分かるだろうと思っている。
 ここまで書いていいんですか。
 と尋ねられたこともあったが、これには微妙な計算があって、全体としてはこの段階でおおよその立場を明らかにしておいた方が良いという気分もあった。
 私は広告屋であるが、クライアントの多くはこちらを指名してきたものでもある。
 これがどういう意味かというと、以下略。
 
 
 
■ 作家性というのは、半ば毒を含んでいる。
 時代を切り取る。と言えば聞こえはいいが、それにはどこか冷ややかで、しかも最後には常識的でなければならない。
 常識的とは何かというと、簡単に言えば自分が余所者であるという自覚だと私は何処かで思っている