厄介クンどうも。
■ かつて、吉行さんのことを、村松さんが「セビロを着た厄介」と評していた。
メンドウなのでフルネームを廃している。
そういう吉行さんは、ほとんどネクタイをすることはなく、やや膝の出た上等な背広に黒いシャツを着ていたと、山口さんの「男性自身」には書いてある。
だからどうしたということはないが、ややだらだらっという風情がなかなかのものだったのだろうと思われる。
■ 実を言うと、私はここ数日かなりの厄介が待ち構えていて、どちらかといえばこういうことをしている場合ではないのだが、考えても無駄なので酒を嘗め始めた。
手元にあるジンを眺めると、アイルランドで労務者が茶色の袋に入れたまま飲んでいる銘柄である。
はじめ、冷蔵庫から黒ビールを取り出したのが、麦芽の入った奴が既になく、発泡酒にインクを垂らしたようなものでいただけない。
舌先にちりちりくるので、それならばとジンストに流れているという按配。
車を洗っていないが、まあいいとする。