真夜中の色 3.
 
 
 
■ 夢のようにときが過ぎる。
 ベットに潜り込んで、いくつか夢をみた。
 誰かが遠くで歌っていて、あした浜辺をさまよえば
 これは古い日本の歌だ。
 
 
 
■ ここにはないものを描こうとする。
 そのために写真を使ったり、線を引き色を塗り、言葉を組み合わせたりする。
 写真は題材な訳だが、対象の向こうに何か薄く、普遍的なものがみえたような気になることも時にはある。
「酔っているんじゃないの」
「そうだよ」