群雲。
 
 
 
■ 湾岸から都心へ入り込む首都高のパーキングに、時々でかける。
 何をすることもなく、缶コーヒーを飲むためだ。
 
 
 
■ 梅雨の晴間のことだった。
 半袖ではまだ寒く、東京タワーが玩具のように小さい。
 その上に、斑になった雲が薄くかかっていた。