高輪イエロー・フォグ。
 
 
 
■ 薄い雨の降る某日。
 品川から小型車でゆっくりと戻っていた。
 奥まったところから一台車が出てきて、丸いマーシャルかシビエのフォグである。
 眼がいくと、70年代のメルセデスのセダンだった。
 

 
■ 加速していく様は、やや尻が沈んでいる。
 V8の音かな。まさか6.3かしらん。
 マフラーは結構な抜けである。色はダークのグレーで、テール・ランプが信じられないくらい小さい。
 こういうひとがいるから都心は怖いんだよなぁ。
 なにが怖いのか分からないのだが、一過性ではなく数年でも維持していればタイシタものである。
 この奥は、大名作「麻雀放浪記」の阿佐田さんこと色川さんが一時おられたところで、やや買い物が不便だった。