北国の少女。
 
 
 
■ 一日仕事にならなかった。
 一日ですむわけがない。
 そうした感情というのは底の方に沈んでいて、ふとしたはずみに群がりおこる。
 冬空を一斉に鳥が渡るかのようである。
 彼らは、雲の切れ間を捜しているのだろうか。